――玉置さんは、今年高校を卒業されましたが、どんな高校生活を送っていましたか?
ボーっとしてました(笑)、本を読んだり。仕事で忙しい分、学校ではマイペースに過ごしてました。
――普段は歌手として活動されていますが、ミュージカルとなるとまた歌い方も違うんですか?
そうですね。私の見せ場は歌とダンスだ!と思ってしまったら、それはガブリエラではなくて玉置成実になってしまうんじゃないかなぁって・・・。ミュージカルで、何が一番大事かというと演技だと思うんです。歌も“歌う”のではなく台詞が音になっているという感覚で、気持ちを届けられればいいなと。きっと、ガブリエラの役を演じたい人はいっぱいいるはずなので、「玉置成実がやるんだったら、私の方が良かった。」と言われないように演じたいです。どちらかと言うと、私はシャーペイだと言われるので(笑)。そのイメージを壊していきたいし、「玉置成実のガブリエラは良かったね。」って言われるように頑張ります。

――ダンスの方はいかがですか?
ガブリエラはバラードが多くて、あまり踊るシーンがないんですよ。だから、振り付けのウェンディーに「踊りたいから、踊る場面を増やして!」とお願いして。ガブリエラとしてどう踊るか悩んでいるところです。
――“ガブリエラらしく踊る”ということが難しいんですね。
オリジナルを観て、ガブリエラを演じている方(=ヴァネッサ・アン・ハジェンズ)は、実はそんなにダンスをやったことがないんじゃないかと思ったんですよ。でも、それが逆に“ガブリエラらしさ”になっていて・・・。私はバリバリHipHopもR&Bも好きだし、どう踊ればいいかなぁと模索中です。最後に皆で踊るシーンがあるんですが、この前、後ろから観ていたアンサンブルの方に、「いやぁ~、植木豪(=ライアン・エヴァンス役)と玉置成実がいたよ!」って言われたんですよ(笑)。二人ともハジけてたと言われたので、どうしようかなぁって。ライアンは目立ちたがりなキャラクターだから良いんですけど、ガブリエラは・・・。悩みどころです。
――ミュージカルの見所は?
トロイとガブリエラが、ピュアな気持ちを持ちながら成長していく様子に注目してもらいたいです。それと一人ひとりのキャラクターとその間にある友情にも注目して欲しいですね。この作品は、対立していたとしても絶対相手の悪口を言わずに、思ったことストレートに伝えるところが凄く良いなと思うし、観客の方にも温かい気持ちになって帰って頂けたら嬉しいです。
――ポイントというよりは全体を通して観てもらいたいと。
そうですね。いろいろな過程があるからこそラストが盛り上がると思うので、どのシーンも見落とさずに、最後に「こういうことか!」と思ってもらえたら良いです。そしてスタンディングで一緒に踊ってもらいたいです(笑)。

――今後は、どのような活動をしていきたいですか?
昔からエンターテイナーになりたいというのが根底にあって、歌手ももちろんエンターテイナーなんですけど、今でもその夢は持ち続けています。もともとミュージカルが大好きで、去年初めてミュージカルをやらせて頂いてハマったんですよ。逆に、テレビだと緊張してしまってなかなか自分を完璧に伝えられなくて・・・苦手です。小さい頃から発表会育ちなので(笑)、ライブのほうが自分自身が出せるし、ダイレクトに反応が伝わるから話さなくてもコミュニケーションが取れる、これが自分のやりたかったことだなと凄く感じます。ミュージカルスターになりたいという新しい目標も出来ました。
――プライベートで挑戦したいことは?
18歳になったら車の免許を取ろうと思ってたんですけど、まだ通えていないんですよ。車やバイクが大好きなので、免許を取って“一人ドライブ”に行きたいです。
――一人ドライブですか(笑)?免許を取ったらまず何処へ?
遠くまで(笑)。とりあえず、実家まで車で帰ろうかな・・・、8時間くらいかかりますけど。ジープとか乗りたいですね。兄が整備士なので、乗って実家に帰り整備してもらって、また戻るみたいな。バイクは危ないからダメって言われたんですけど、将来は大型に乗れる旦那と二人でツーリングしたいです。
――エクササイズ&エッセイ本『Body&Beauty-essay&exercise-』を出されていますが、今も家でエクササイズはやってるんですか?
やってます、体脂肪が下がれば下がるほどテンションが上がるんですよ。今は舞台もあるのでそれに向け、筋トレして炭水化物も抜いて、“絞っていこう!”という感じでやってます。本は女性向けで、ジムに行かずに、なおかつ女性が無理せず続けられるような運動が載っています。これから夏に向けて、皆で絞りましょう!という気持ちも込めつつ(笑)。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
色々なことに挑戦して、色々な私を見てもらえるように頑張っていきたいです。『ハイスクール・ミュージカル』でも、今までの玉置成実のイメージを150%裏切っていきたいと思うので、是非観に来てください。