――ドラマ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』に出演が決まった時のお気持ちを教えてください
出演が決まった時は、アイドル役か……!っていう驚きと不安でいっぱいでした。私がアイドルを演じている姿が想像つかなかったのでどうなるのかなって思ったんですけど、憧れの職業の一つでもあったので、せっかくなら全力でキラキラしたアイドルを楽しもうと思いました。
――この作品は原作の漫画とアニメがありますが、どちらもご覧になりましたか?
どっちも見ました。アイドルとオタクの話って聞くと、勝手なイメージを色々としていたんですけど、いざ見てみたらアイドルとオタクの絆が丁寧に描かれていて素敵な作品だなと思いましたし、どんどんハマっていきました。
――物語の舞台が岡山ということで、実際に撮影も岡山で行われているんですよね
そうですね。原作を結構読み込んでいたので、駅やスタジオとか「漫画に出てくるところだ!」っていうのがたくさんあって楽しいです!

――伊礼さんが演じるのは「ChamJam」のメンバー・市井舞菜。どのような役どころですか?
アイドルらしくないアイドルというか、誰よりもアイドルが好きで一生懸命なんですけど不器用なところもあって、見れば見るほど応援したくなる子です。
――舞菜とご自身で似ているところは?
ChamJamのキャラクターの中では舞菜が共通する部分が多いなと思っていて、私は歌とダンスが苦手で、そういった自分に自信が持てないところが似ているのかなと思いました。
――舞菜を演じる時に気をつけているところは?
私はよく目が強いって言われることが多いので、出来るだけ柔らかく優しく見えるようにというのと目線の置き方とかにこだわるようにしています。あと、姿勢は人よりも少し後ろに立って手を前に置くのを自分の中で決めていて、そうすることで殻を作っていて自信の無い感じが一つ分かりやすくなるのかなと思って、そこは気をつけているところです。
――先ほど歌とダンスが苦手と言っていましたが、ライブシーンの撮影は?
たくさんあります。レコーディングも初めてでしたし、ダンスも慣れていないので最初はすごく不安と緊張があったんですけど、ライブシーンの撮影でいざ歌って踊るとやっぱり楽しい!って思いました。お客さんが目の前にいて、自分のことを見てくれているので、今は全力で楽しめています!
――ライブシーンではペンライトを前にしてパフォーマンスもあるかと思いますが、あの光景はいかがですか?
あれは結構うるうるしちゃうというか、お客さんを目の前にして、自分のメンバーカラーのペンライトを振ってくれてコールとかもしてくれるとすごい一体感があって素敵だなって毎回思って感動してます。

――ChamJamのメンバーには、同じ事務所の@onefiveの皆さんや、中村里帆さん、和田美羽さんがいらっしゃいますが、グループの雰囲気はどうですか?
すごく仲が良くて、学校の友だちみたいに流行のものを皆で共有し合ったりとか、作品について話したりダンスを教え合ったりしていて、良い関係だなって思っています。小さい頃に一緒にレッスンをやっていた子が多いので、昔の思い出話もしながら撮影をしています。
――作品の中ではライブだけでなく握手会のシーンもありますね
握手会では、舞菜と握手しに来てくれるのはえりぴよさんか玲奈ちゃんかっていう、本当に少ないので知っている方と握手になるんですけど、他の子は5秒間で握手して会話をしてっていうのがやっぱり緊張するって言っていました。
――えりぴよ役を演じる松村沙友理さんの印象は?
松村さんはずっとえりぴよさんでいてくれるというか、ずっと手を振ってくれていたり、見ていてくれたりして、それに緊張することもあったんですけど(笑)。でも話しかけてくださったり、程よい距離感でいてくれるというか、私も上手く返せない時とかもあるんですけど、それが舞菜とえりぴよさんらしいのかなと思って、自然と二人はこんな感じなんだろうなって思わせてくれる方です。
――松村さんとはどんなことをお話されたんですか?
松村さんが犬を飼っていて、そのお話を良くしてくださって写真も見せてもらいました。私も同じ犬種を飼っているということもあって、犬の話で盛り上がりましたね。
――撮影中印象に残っているエピソードは?
初めてChamJamとしてステージに立ってパフォーマンスを撮影した日があって、出来上がったのを皆でチェックしに行ったんですけど、思っていた以上にそこにChamJamがいて、すごく感動したのを今でも覚えています。一生懸命頑張ったダンスとかがこうして形になるんだなって感動しました。
――伊礼さんがChamJamのメンバーの中で推しメンを決めるとしたらどなたですか?
よく皆とも「私だったら誰を推す」って話をしているんですけど、私はゆめ莉ちゃんを結構推していて、SOYOちゃんが演じるゆめ莉ちゃんもそうですし、アニメや原作でも、すごい女の子らしさが詰まった憧れの子というか、守りたくなるような子で、私はひそかに推しています!おっとりしていてめちゃめちゃ可愛いです。
――伊礼さんが推しているものや人はいますか?
私は「マカロニえんぴつ」さんをすごく推していて、初めて自分でチケットを買って、物販も並んで、一人でライブに行ったのがマカロニえんぴつさんが初めての経験でした。
――マカロニえんぴつさんにハマったきっかけは?
お店でたまたま歌が流れていて、この歌面白いなと思って調べたらマカロニえんぴつさんで。そこから楽曲を全部聞いたらすごく好きになりました!
――ライブは楽しかったですか?
楽しかったです!それまでは何回か見学で見に行ったことはあったんですけど、自分でチケットを買って観るのは初めてで、すごかったです。

――ドラマの見どころを教えてください
すごい色んな魅力が詰まった作品なんですけど、アイドルとオタクの絆の深さももちろん、ChamJamの成長していく過程もすごく丁寧に描かれているので、そこを見守ってほしいなって思います。歌もすごく良いし、見た目もすごくこだわってくださっていて、内容ももちろん、本当に面白いところがたくさんあるドラマです。
――舞菜的な見どころはどこでしょうか?
舞菜は喋れば喋るほど応援したくなるっていうか、台本とかも読みながら可愛いなってずっと思っているんですけど、その中にも強い意志を持っている子なのでそのギャップを見てほしいなって思います。裏ではすごい不安がっているけど、ステージに立っている時は一生懸命な舞菜を見ていただけたらなと思います。
――えりぴよとのすれ違いにも注目ですね
実際に撮影していて、こんなにすれ違うんだ!って思うぐらいで、切なくなるようなすれ違いもあるし心がホッとするすれ違いもあるので、その関係性もぜひ見ていただきたいです。