――ドラマ『デブとラブと過ちと!』に出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください
3時のヒロインのかなでさんとは以前『コント×超特急』で一緒にお仕事させていただいたんですが、急遽、本番当日に出演が決まってバタバタの中本番を終えてというような感じでなかなかお話する機会がなかったので、こうしてまた違った形でかなでさんと共演することが出来て嬉しいなと思いました。
――本作ではW主演という形にはなりますが、『みなと商事コインランドリー』から2作続けての主演となります。プレッシャーはありますか?
今回は僕の中では、座長はかなでさんだなと思っていたので、僕自身はそんなに気を張っていた感じはなく、それよりもかなでさんがドラマ自体が初めてに近いということだったので、何かもしあればサポート出来ればと思っていました。

――かなでさんにはどのような印象がありましたか?
THE Wで優勝されたところも見ていましたし、元々芸人さんが好きですごく尊敬していたので共演出来るのが楽しみでした。そういえばかなでさんに直接お伝え出来なかったんですけど、タクシー広告でよく見かけたCMが個人的に好きだったんです。
――そうだったんですね(笑)。ではこのインタビューを通じて伝わったら良いですね。原作は読まれましたか?
原作は、コメディ要素もありながら恋愛のところもあればちょっとミステリーもあって、すごいてんこ盛りだなと思いながら読ませていただきました。原作が完結していないので、今後どうなっていくんだろうなと思いながら台本を読んだら、ドラマの方はドラマオリジナルの展開になっていて、また違った『デブとラブと過ちと!』という作品になるのではないかなと思いました。
――草川さんが演じるのは、かなでさん演じる夢子が務めるキャンディー会社の副社長・結城圭介。演じる時に気をつけていたことはありますか?
役と年齢的には近かったんですけど、とはいえ副社長という立場で、副社長の経験があるかと言われたらもちろんないので(笑)、すごく苦戦はしました。でもいちごみるくの飴を製造されているサクマ製菓さんや、他にも何社かどういう仕事をしていて、企画から上がったものが商品化されるまでどれくらいかかるのかを調べたりもしました。あとは単純に、僕が割と童顔というところもあるので、副社長らしく見えるように佇まいや姿勢、仕草とかを意識していました。
――役とご自身で似ているところはありますか?
ちょっとした弱さだったり、想いを伝えたくても伝えられないところだったり、共感できる部分が多かったです。結城自身が抱えている過去のことについても、すぐ腑に落ちました。
――撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
やっぱりかなでさんがいらっしゃったので、すごく場が和みました。この話数をこの期間で撮るの?っていうぐらいのタイトなスケジュールで撮影していて、それと並行してかなでさんはバラエティの収録があったり、休む暇もなく撮影をしていたと思うんですけど、誰よりも明るく元気に場を和ませてくださっていたので、スタッフ、監督も含めすごく楽しく明るい現場になりました。

――撮影中、印象に残っていることはありますか?
本田(隆一)監督がよく笑っていたことですね。他のスタッフさんも笑っていたんですけど、誰よりも監督が笑っている姿がすごく印象的でした。色んな監督さんがいらっしゃるとは思うんですけど、本田監督はかなでさんが何かすると誰よりも笑っていて、それで他のスタッフさんも笑って、とにかく楽しく撮影していました。
――もし、夢子のように記憶喪失となりこれまでと逆の性格になってしまったら、草川さんの性格はどのようになると思いますか?
僕はどちらかというとネガティブなので、ポジティブになれたらすごく嬉しいですよね。普段、初対面の方には人見知りをしてしまって怖いとかクールと思われがちなので、それが真逆になるというと、まさに夢子のような感じになるのかなって思いました。