――亮介を演じた前原滉さんとは共演経験がありますが、今回は初めての夫婦役でした。いかがでしたか?
前原さんとは『あな番』(ドラマ『あなたの番です』)の前にも一度ご一緒していて、今回で3回目の共演です。なのでお人柄も知っていましたし、前原さんならこういう感じでお芝居をされるかな、と想像していたので、とても心強かったです。前原さんのあっけらかんとしたユーモア溢れる人柄にホッとして、緊張していた私の不安を吹き飛ばしてくださいました。
――前原さんとは現場で役についてお話されたんでしょうか?
役についてというより、シーンごとに色々と話していました。「亮介とゆかりだったらこうするかな」とか「ここはこれで良いよね」とか「今のどうだった?」とお互いにコミュニケーションを取っていました。前原さん自身がムードメーカーで、他の出演者の皆さんやスタッフの皆さんとも楽に話してくださる方なので、とてもありがたかったです。

――撮影中、印象に残っているエピソードは?
パーティーのシーンは全部楽しかったです。中島(歩)さんが今回は関西弁を話す役だったのですが、馴染みがなかったようで……。「関西弁が分からない……」と頭を抱えていらして、関西出身の柳さんがずっとマンツーマンで指導されていました。中島さんがせっかく覚えた関西弁を皆で邪魔したりして、撮影合間の待ち時間を楽しんでいました(笑)
――物語にちなみまして、コロナ禍で中止になって残念だったことはありますか?
コロナ禍になる直前に20歳になって、これからもっと色んな場に行けると思っていたタイミングだったので、それが叶わなくなってしまったことが残念でした。それまでは作品の打ち上げで出演者やスタッフの皆さんと遅くまで残って話をすることができなかったので、成人したらと楽しみにしていたのですが、なかなか実現できずにいるのは少し寂しいです。
――大友さんからみた映画の見どころを教えてください
群像劇なのでたくさんの登場人物がいて、それぞれがコロナに対して色んな悩みを抱えています。なので、見てくださる皆さんには「この悩みを抱えていたのは自分だけじゃなかったんだ」と思えたり、自分を投影できる役柄を見つけて安心できたり、勇気をもらったりできるだろうなと思います。自分に似ている役の前を向く姿が、皆さんの勇気になれば嬉しいです。

――ここからは大友さんご自身についても少し伺っていきます。前回のインタビュー出演から約3年が経ちましたが、ご自身に変化はありましたか?
以前取材していただいた後に、ランニングとヨガを始めました。
――どのような経緯で始められたんでしょうか?
コロナ禍で体力が有り余ってしまって、ずっと家の中に居たら夜になっても元気で眠れなくて、少しでも身体を疲れさせようと思ってランニングを始めました。ヨガは、ランニングを始めてから、きちんと身体を伸ばしたり、呼吸を整えたりしないと翌日に響くことに気がついてから始めました。
――ランニングとヨガを始めてから効果はありましたか?
体力がつきました!長い撮影でもずっと元気でいられるようになりましたし、代謝も上がったので冷え性も改善されました。これからも継続していきたいです。
――2022年も残すところ1ヶ月を切りましたが、どんな1年になりましたか?
色んな挑戦がありました。それこそランニングから派生して走るお仕事をいただけたり、5年ぶりに舞台に出演したり、これまでとは違った雰囲気のファッション誌やメイク雑誌に出たり、自分がまだ経験したことのないジャンルへ一歩踏み込んだ挑戦がたくさんありました。それがとても刺激的でしたし、不安や緊張もありましたけど、挑戦することへの耐性もついた気がします。
――2023年の抱負を教えてください
来年はもっと度胸のある人になりたいです。心配性で「これって大丈夫かな」「これでいいのかな」とドキドキしてしまうことが多いのですが、それって勿体無いなと思うことが多くて。私が自信を失ってしまっていたら、全力で作り上げてくださる周りの皆さんにも申し訳ないので、今よりも度胸をつけて自分に自信を持って、また新しい1年を過ごしていきたいです。
――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします
いつもありがとうございます。皆さんからの温かいメッセージは私のもとにも届いていて、そのお陰でまた新しい1年に進んでいくことができます。これからも新しい自分を見せられるように頑張りたいと思います。引き続きよろしくお願いします。


写真:川島彩水、スタイリスト:山田莉樹、ヘアメイク:田中陽子