――物語の中で出てくる「人生の幕は自分でおろすな」の言葉は、諦めるなってメッセージとも受け止められますが、工藤さんがこれまで諦めそうになったけど続けていることは?
このお仕事ですね。ありがたいことに色んな方に「良い感じでずっと活動してるよね」って言っていただくんですけど、でも自分的には全然そんなことなくて、上手くいかない時とか仕事がない時とかもあって、向いてないんじゃないか、辞めたいなって思った時期もあったんですけど、諦めなかったから今ここに居られているし、色んなお仕事にたくさん挑戦させてもらっているので、諦めないで良かったなって思います。
――工藤さんからみた映画の見どころを教えてください
お芝居パートと舞台パートがあるのが新感覚で、初めて観た時に「こうなってるんだ」って良い意味での違和感を感じていただけると思います。元気になってもらえるようなエンタメが詰まっているので、観た後に笑顔になるというか「なんか面白かったよね」って言ってもらえるような作品だと思うので、楽しんでいただきたいです。
モン太的にはクライマックスの殺陣のシーンはすごく頑張ったので注目して観ていただきたいところです!

――ここからは工藤さんご自身についてお伺いします。モデルや演技のお仕事、情報番組への出演など幅広く活躍されていますが、元々芸能界に憧れはあったんでしょうか?
多少はありました。すごく素敵な世界だなと思っていたんですけど、小さい頃は性格が内気すぎて、家から全然出られなくて「遊びに行こう」って皆のことを誘えなかったタイプだったんです。なので、いざ家族から「好きなブランドのカタログモデルに応募したよ」って言われたら「これが受かったらどうするの!?」って思ったりしていました。でも、お仕事を通して自分が変われたら良いなと思って挑戦して、今では新しい夢を見つけられました。
――たくさんの作品に出演されていますが、ターニングポイントとなったのは?
たくさんあるんですけど、キラメイジャーは事務所に「戦隊のオーディションを受けたいです」って伝えたら、すぐに「今あるから受けなよ」って言われて。
――ご自身でオーディションへの参加意思を伝えたんですね
前に仮面ライダー(『仮面ライダーゴースト』)にレギュラーで出演していて、そのイメージがやっぱり強いので結構ハードルの高い挑戦ではあったと思うんですけど、嬉しいことに合格をもらえて出演が決まってからは、お芝居に対する気持ちもより強くなりました。キラメイジャーをきっかけに色々知ってもらえて、バラエティーや色んな番組に出演したり、お仕事に繋がっていったのでそれが大きいターニングポイントです。
――これまでお仕事をやっていて嬉しかったことは?
自分が出演していた作品を観て「良かったよ」って言っていただけることとか、前に一度お仕事でご一緒した方にまた呼んでいただけることもあって「次はこういう仕事がしたいから」って言っていただけるのがすごく嬉しくて。キラメイジャーでも、昔、仮面ライダーでご一緒した方とオーディションで再会して「成長を感じたから合格にした」ってお聞きして、そうやってお仕事が繋がって呼んでもらえることが最近増えたので、それが嬉しいです。

――今後挑戦してみたいお仕事は?
声のお仕事に挑戦したくて、私『すみっコぐらし』が好きなんですよ!『すみっコぐらし』ではすみっこたちは喋らないんですけど、映画とかではナレーションのお兄さんとお姉さんがいるんです。そのナレーションをやりたいんです!かなり具体的な夢ですね(笑)
――それではプライベートで挑戦してみたいことは?
一人旅です。色んなところに行きたいですし、前に仕事で大分に行かせていただいてすごく良かったので、誰かと思い出を共有したいのもあるんですけど、一人でお世話になった方たちのところにもう一回行って、もっと深いディープなところまで知りたいなって思います。
――2023年はどんな1年にしたいですか?
大好きなお芝居はもっと追及していきたいですし、今までやったことないお仕事にも挑戦したいです。2022年はお芝居の面でも、ドッキリGPといったバラエティーなど、すごく新しい自分を見せられたのでもっと新しい自分を発見できていけたらいいなと思います。
――最後にファンの方々へのメッセージをお願いします
いつも応援ありがとうございます。2022年はファンの方に会う機会があって、SNSや手紙とかでいただいていた言葉もすごく嬉しかったんですけど、そこで会えた時の嬉しさやもらったパワーがすごく大きくて。応援してくださる方の力って毎回感じるんですけど、改めて大きいなって実感したので、その方々に喜んでもらえるようにもっとお仕事を頑張りたいですし、もっと色んな姿を見せていけたらいいなと思っているので、これからもよろしくお願いします。


写真:川島彩水