――ドラマ『リエゾン -こどものこころ診療所-』に出演が決まった時の気持ちを教えてください
嬉しさもあったんですけど、それ以上にプレッシャーが大きすぎて……。前回のドラマ出演から時期も少し空いたというのもあって現場に入るのも久しぶりで、自分の中で勝手に最後のチャンスだと思い、すごくプレッシャーに押しつぶされそうでした。
――出演にあたり、原作は読まれましたか?
毎話全て泣いて、読んでいる期間は目が腫れて大変でした(苦笑)
――台本を読んだ感想は?
原作を読んでいて、シーンの移り変わりがすごく印象的だなって思っていたんですけど、その再現度が高いなと感じて、すごく良い作品になるんだろうなと思いました。

――是永さんが演じるのは「さやま・こどもクリニック」の受付を担当している市川渚です。どのような役どころになりますか?
能天気な性格に見えてすごくしっかりしていて、受付や事務にぴったりな女の子だなって思いました。山崎育三郎さんが演じる佐山院長も栗山千明さんが演じる向山先生もかっちりとしているので、そこに渚っていうちょっとふわふわしているような、でもちゃんと仕事はミスしないっていうキャラクターがいるのは、良いアクセントになってるんじゃないかなって感じています。
――さらに今回はシングルマザーでもありますね
お母さん役は二度目になりますが、とにかく一人息子の賢ちゃんが可愛くて……!原作を読んだ時から「赤ちゃんを抱っこするシーンがたくさんあるのかな」ってかなりわくわくしていました。賢ちゃんにはまだ一度しかお会い出来ていないんですけど、携帯に賢ちゃんの動画が入っていて自慢するシーンがあったりします。この先、賢ちゃんと同じシーンがたくさんあることをちょっと期待しています。もっと抱っこしたいです(笑)

――役とご自身で似ているところは?
渚は賢ちゃんへの愛情がすごいんです。賢ちゃんのことになると周りが見えなくなってしまうタイプだなって感じていて、私も好きなものや興味があるものに対してものすごく執着するところがあるので、そういうところが似ているなって思いました。能天気で何も考えていなさそうに見えて、集中できることがあればものすごく集中するっていう部分に共感しました。
――演じていて難しいと感じるところはありますか?
私には子どもがいるっていう部分が分からないところではあるんですけど、子どもはすごく好きなんです。自分の家族も大好きで、甥っ子もいてよく面倒を見ていたんですけど、やっぱり分からない部分はたくさんあるので、姉にたくさん電話して「子どものどういうところが大変?」とか、渚はシングルマザーで働いているっていうことで、姉も子育てしながら働いているのでどんな感じなのかたくさん聞いています。
――身近に相談できる方がいるのは頼もしいですね。撮影現場の雰囲気はいかがですか?
すごく温かい雰囲気です。山崎育三郎さんも栗山千明さんもすごくふわふわしていて柔らかい人柄で、居心地の良い現場になっています。

――主演を務める山崎さんの印象は?
「本当に白馬の王子様っているんだ……」って思いました。撮影現場にピアノがあるんですけど、そのピアノをパッと見た時に育三郎さんが近づいていって、『美女と野獣』を弾きながら歌われたんですよ!それを初めて見た時に「王子様だ……」って思って、私には服装が白いスーツで、隣に白い馬が見えました(笑)
――すごい贅沢ですね(笑)
コンサートに来た気分になりました(笑)
――栗山さんはどのような方ですか?
栗山さんは撮影している時とカットがかかった時のギャップがある方だなと思いました。本番では佐山院長を支える向山先生としてシャキッとされていて、役作りとしてご自身の中でテーマをしっかり決めて演じられているんだろうなと感じたんですが、休憩中は女性らしい可愛らしさがある方で、より栗山さんのファンになりました。
――撮影中、印象に残っているエピソードは?
監督やメイクさんといったスタッフさんを中心に育三郎さんのことを“育様”って呼んでいるんですよ。初めて聞いた時にびっくりして、「“育様”って誰のことですか?」って聞いたら育三郎さんのことだったんですよね。でも私はまだちょっと照れくさくて、“育三郎さん”ってお呼びしてます(笑)