――出演が決まった時の心境をお聞かせください
主演というのは初めてだったので、本当に僕なのかな?みたいな。最初はドッキリじゃないかと半信半疑だったんですけど、企画書をいただいたりして、徐々に本当なんだって実感していった感じでした。
――本田響矢さんとのW主演となりましたが、主演ということにプレッシャーは感じましたか?
めちゃくちゃありましたね。やったことがないので、座長ってなんなんだろうとか、最初の頃は不安で全然眠れなかったですね(苦笑)
――現在放送中ですが、反響はありましたか?
元々ドラマシャワーさんの枠のファンの方ももちろんですし、僕自身のファンの方もリアルタイムで見てくださる方がたくさんいるみたいで、メッセージをいただいたりしています。すごく考察してくださったり、細かく見てくださっているのが分かる感想をもらった時は、演じている身として、ここまでちゃんと見てくださったんだなってすごく嬉しかったです。

――台本を読んだ感想は?
大切な人が記憶を失うっていうことの難しさであったり、普段生活する上で経験しないことが多かったので、演じるのが難しそうだなっていうのは最初に抱いた感想でした。
――郁哉を演じるときに気をつけていたところはありますか?
郁哉は普通の人間というかどこにでもいるような人なんですよね。だから動作とかも不自然なことが絶対に無いように、と思っていました。洗濯物の畳み方とか、僕自身は普段はあまりやらないんですけど(笑)、お芝居をしながらノールックでも畳めるようにしたり、あとは監督と相談しながら、料理を作るシーンとかでも、砂糖や塩の置いてある場所もノールックで取れる位置に自分なりに細かく調整して、“普通”っていうのを心がけていました。
――鈴木さんご自身は、普段料理はされますか?
料理はすごくするってわけじゃないんですけど、郁哉ほどではなくて……。だからこの撮影期間に鍋を振る練習をしたりして、それをきっかけにちょくちょく料理をするようになりました。
――郁哉と似ているところがあれば教えてください
結構似ているなって思ったのが、すごく面倒を見たがりというか、自然とやってあげたくなっちゃうっていうのが郁哉の性格的にあると思うんですけど、僕もそういう部分があって。5つ離れた弟がいるんですけど、頼まれてないのに何でもしたくなってしまって、「明日の支度は?」とか気にかけたり、っていうのを自然としてしまうので、そこは似てるなって思いました。

――第3話は律と郁哉で思い出の別荘を訪れるお話でした。撮影を振り返ってみていかがでしたか?
初日に現地に着いて、響矢くんたちとほうとうを食べに行ったりとかして、撮影なんですけど旅行気分なところもありました(笑)。雪が降ってすごく寒かったんですけど、素で「すげぇ」とか「綺麗」とか言い合っていたので、もしかしたら鈴木康介に見える瞬間もあるかもしれないですけど、郁哉の素ということに注目して見ていただきたいです。
――すごく天気も良さそうでしたね。富士山もすごく綺麗でした
綺麗でしたね。1日目はロケで天気も良くて、2日目は別荘の中での撮影だったんですけど大雪で。だからすごく恵まれていたというか、もし1日目に雪が降ったら大変だったと思うので、なんとか撮り切れて良かったなって思いました。
――ドラマシャワーといえばキスシーンも見どころの一つですが、どのように臨まれたんでしょうか
高橋(名月)監督の回だったんですけど、キスシーンは口頭で説明があって、リハーサルはしつつも、本番の流れを大事に撮ったのでリアルな反応も多くなっていたと思います。ドラマの撮影というより生っぽい感じで、そういったところもあったのですごく新鮮でした。

――本田さんとは2度目の共演となりましたが、今作で印象は変わりましたか?
これまで話したりとかはしていましたが、ガッツリお芝居をするのは初めてでした。この作品に入る前のリハーサルでは、私服だし別に髪の毛もセットしているわけでは無いので、響矢くんが目の前にいるって感じで、ラブシーンとかの読み合わせをしているとちょっと緊張とか照れとか、響矢くんに言われている感じがしてすごく恥ずかしいなって思っていたんですけど、クランクインして響矢くんと会った時にしっかり律になっていたので、一切緊張せずに作品に挑めました。響矢くんのストイックさとか、すごいなと思う部分がたくさんありました。あとは、ふとした時の律にすごくキュンとして、「あ、律が好きだな」って自然に思いました。
――どのような時にキュンとしたんでしょうか?
台本上で演じている時は次にこう来るのかなって分かったりしますけど、撮影では監督がカットをかけずにいることもあって、その時にチラッと目が合ったりするとすごくキュンとしました。回想シーンで二人でソファにいるシーンがあるんですけど、台本のセリフは終わってるのにちょっと律が一言言ってきて、キュンとしちゃったり。結構アドリブも多いので、素でキュンとしてる姿も多分あるので、ぜひ配信とかで何度も見返してもらって、探していただけたらと思います。