――律の弟・柊路を演じた森愁斗さんはどんな方でしたか?
常に響矢くんと2人で楽屋にいたので僕らの家みたいな感覚になっていたんですけど、そこに柊路が入ってくると一気に現場の雰囲気が変わってフレッシュな感じになりました。森くんはすごく不思議な魅力を持った方だなって印象ですし、お芝居も一生懸命で、だからファンの方も応援したくなるんだろうなって共感出来る部分があったりして。しかも歌とダンスも上手いじゃないですか?良いなって思いますね(笑)
――律が記憶を失った後のシーンと記憶を失う前の回想シーン、それぞれどのように演じ分けるか、何か意識していたことはありましたか?
郁哉としては、どこかを見つめる先に回想シーンが入るんですけど、そこから現実世界に戻る時の表情とかはやっぱり切ないけど、そんなに見せたくない切なさみたいな。その中間地点っていうのが結構難しくて、監督と相談して「ちょっと今のはやりすぎかな」って何回かNGも出しながらたくさん撮ったりしたので(苦笑)、どこが使われるんだろうっていうのは僕自身も楽しみにしているところです。
――律の雰囲気もガラッと変わっていましたね
ドラマを見ていただいている方は分かると思うんですけど、記憶を失った後の律ってすごくふわふわしているんですよね。多分響矢くん自身も役に入り込みやすいタイプなのかなって思って、記憶を失った後の響矢くんと話すとふわふわしていて、大丈夫か?って心配になるんですけど(笑)。逆に回想シーンではクールな感じで、その時は「これはもっとこうじゃない?」ってズバッと言ってきたり。そこの響矢くんの振り幅というか、スイッチの切り替えがすごいなと思いました。
――最終話に向けて見どころを教えてください
律に真実がバレてしまって、そこで誤魔化すのか隠し通すのか色んな選択肢があるんですけど、郁哉は腹をくくって正直に言うことを選びます。そのことで郁哉と律の関係性が壊れてしまうのか、それとも良い方向に転んでいくのか注目してほしいですし、最後はハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、最後までお見逃しのないよう、見守っていただきたいです。

――ここからは鈴木さんご自身についても伺います。俳優を目指したきっかけは?
高校で周りの人が就職していく中で、夢を見つけるために大学に進学したんですけど、やりたいことがなかったんですよね。でも、ちゃんと自分自身のことを見つめ直した時に、野球をやってみたいとか、消防士になりたい、警察官になりたいって思ったことが何回かあって、そのきっかけがドラマや映画だったんです。『ROOKIES』を見て野球をやりたくなって、『東京DOGS』を見て刑事に憧れて、そういうきっかけを常に作ってくれていたのが“俳優”という職業だったんだと思った時に、自分自身も夢を与える側に回りたいと思って、俳優になろうと思いました。
――俳優の仕事をしていて楽しいなと思うところは?
楽しいことだらけです。人生でやったことがないことに挑戦出来るというか、それこそ時代劇に出演したら江戸時代にタイムスリップ出来たり、警察を舞台にした作品だったら警察官になれたり、そういった職業とか色んなことを経験できるのはやりがいがあるなって思います。
――これまで出演した作品で印象に残っている作品を教えてください
全て大切な作品ですけど、やっぱり『ジャックフロスト』は初主演ということもあり、きっと忘れることがない作品になるだろうなと思います。これまで作品に入った時は、撮影が始まって約2ヶ月ちょっとで共演者の方と仲良くなって、クランクアップしたらクラス替え、みたいなそういう感覚だったんですけど、『ジャックフロスト』はそれまでと何か違って、言葉にするのが難しいんですけど……すごく特別なものというか、新しい家族みたいな感覚でした。撮影は実質2週間ぐらいしかなかったんですけど、終わった時はちょっと寂しかったです。
――理想の俳優像はありますか?
鈴木康介っていうより、役として皆さんに愛してほしいっていう想いがずっとあるんですよね。あまりプライベートは知られたくないというか……(笑)。なので、鈴木康介といえばこの作品だよね、って言ってもらえるような作品や役に出会い続けたいです。

――少しだけプライベートについて教えてください。休日の過ごし方は?
作品を見たり、観葉植物にお水をあげたりしてます。観葉植物は結構あるので部屋の中がジャングルみたいな感じになってます。あとは歩くことも好きなので音楽を聴きながら歩いたり、過去の台本を読んだり。友だちと遊ぶというよりは、一人で過ごすことが多いです。
――普段はどんな音楽を聴かれるんですか?
本当にミーハーなんですけど、ヒットチャートを延々流してます。好きなものに偏りすぎちゃうとカラオケに行った時についていけないというか(笑)。最近の曲を聞いておかないとって思いもあるので、ヒットチャートの1位から50位をずっと流してます。最近だと藤井風さんとか、すごく素敵だなって思います。
――今後演じてみたい役柄は?
すごいクズとかサイコパスみたいな役に挑戦してみたいです。これまでは人間の優しい部分や美しい部分を演じることが多かったんですけど、リアルでちょっと汚くて、でも共感出来るみたいな、そういった役にも挑戦してみたいですね。
――最後にファンの方々へのメッセージをお願いします
今はまだ鈴木康介を好きだって言ったら「誰?」って言われることが多いかもしれないですけど、今後は「センス良いね」みたいに言われるぐらい僕も頑張りますし、ちゃんと恩返しをしていきたいなと思っているので、これからも応援よろしくお願いします。


カメラマン:秋葉 巧、ヘアメイク:カスヤユウスケ(ADDICT_CASE)、スタイリスト:emi ito(ADDICT_CASE)
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スキッパーシャツ¥28,600、トラウザー¥33,000/ともにATTACHMENT
お問い合わせ先/03-6447-2762 (Sakas PR)
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