――『地縛少年花子くん-The Musical-』に八尋寧々役での出演が決まりました
元々漫画をすごく読んでいて、見ていた漫画アプリで『地縛少年花子くん』を見かけた時に、絵が可愛くてこれは女子が好きな漫画だ!と気になっていたんです。そんな時に本作に出演することが決まったので、タイミングってあるんだなって思いました。幽霊や怪異がたくさん出てくるのでこれを舞台化するのは結構難しいんじゃないかなと少し不安になっていたんですけど、でもやってみなきゃ分からないなと思って。今は稽古も始まってすごく楽しく稽古をしているので、早く見ていただきたいなという気持ちです。
――『地縛少年花子くん』はアニメ化もされていましたが、そちらもご覧になりましたか?
見ました!寧々ちゃんの声優さんが、TVアニメ『鬼滅の刃』で竈門禰豆子役だった鬼頭明里さんで!
――舞台「鬼滅の刃」では髙石さんが竈門禰豆子役を演じられていました。何かご縁がありますね
とても嬉しくて、勝手に運命を感じました。2回目なのでプレッシャーはありますが、これは何かのご縁だなと思いましたし、少しずつ参考にしながら、髙石あかりが演じる寧々ちゃんを見てもらえたらと思います。

――髙石さんが演じる八尋寧々の役どころは?
最初はか弱い女の子かな?と思っていたんですけど、物語を読み進めてみるとすごく真っすぐで、花子くんと怪異が闘っている時に間に入って止めたりする勇気や強さがある子で。
そういった部分って私がすごく憧れていてそういう女性になりたいって常日頃思う理想の女性像だったんです。そんな寧々ちゃんを演じられるのはすごく嬉しいですし、役として落とし込んで私自身も寧々ちゃんのように真っすぐとしたかっこいい女性になれたらと思いました。
――ご自身と寧々、共通点はありますか?
素直だとよく言われるので、その部分は寧々ちゃんと似ているんじゃないかなと思います。寧々ちゃんは思ったことをすぐポロっと言ってしまうんですけど、私も結構そういうところがあるので(笑)
――役を演じる上でこだわりや気をつけようと思っている点は?
アニメで演じられていた鬼頭さんの声が結構高いんですけど私自身の声が低くてハスキーだと言われるので、そこのギャップをあまり感じさせたくなくて。でもただ寄せるだけだとそれは寄せたお芝居になってしまうので、稽古を重ねる中で感情と声の質感を繋げていけたらと思っています。
――稽古中のエピソードはありますか?
誕生日当日も稽古があったんですけど、ケーキの形をしたタオルをいただきました!花子くん役の小西詠斗さんが急に稽古場の真ん中に走って行って「今日は何の日でしょうか!」って突然おっしゃって、皆シーンとしていたので自分で「私の誕生日です……」って言って(笑)
――変わったサプライズですね(笑)
思っていたサプライズと違ったんですけど、とても嬉しかったです。
――良い雰囲気なのが伝わってきます
演出家の吉谷光太郎さんから「こういう時期だからコミュニケーションがすごく取りづらくなっているけど気を付けながらたくさん話そう」と言われて、全員でしっかりと対策をしながらコミュニケーションをとっています。
――小西詠斗さんの印象は?
初めてお会いした時、すごく声が素敵な方だなという印象がありました。地声は低いんですけど高い声も出て素敵だなと。あと、本人は人見知りと言っていたんですけど全くそうは見えなくて、座長として一人ずつに接している姿に、私も皆と心の距離も縮めていけたらと思いました。

――占いやおまじないが大好きな寧々ですが、髙石さんはどうですか?
家族全員、大好きです!「今日の運勢だよ」って連絡が来ます(笑)。父と朝ご飯を一緒に食べていた時に、今日の運勢が12位だったんです。「うわー12位だ……」って言ったら「すごいじゃん!」って言ってくれて。「12位取れるなんて滅多にないからすごく運良いね!」って。
――ポジティブなお父さんですね(笑)
私の誕生日が12月なので「同じ12じゃん!」って言ってくれたり。家族がすごくポジティブで、どの順位でもハッピーに変換してくれます。ラッキーアイテムとかも気にするんですけど、良い結果だけ吸収します(笑)
――物語にちなみまして髙石さんが「どうしても叶えたい願い」はありますか?
メガネが欲しいです!最近視力が悪くなってきてしまって……これは真剣な悩みです(笑)。あとは両親に会いたいですね。この状況なので難しいんですけど、4年くらい宮崎に帰れていないのでそろそろ会いたいです!
――『地縛少年花子くん-The Musical-』の見どころと意気込みをお願いします
この作品は漫画でもアニメでも「花子くんってこういうことだよね」っていう世界観が確立されていて、それを絵ではなく生身の私たち人間が演じるのはすごく怖い部分があります。それをどう表現するかという点に加えて、さらに歌とダンスがあるので。舞台ではなくミュージカルなのでそこの難しさも加わってくるかと思いますが、漫画やアニメとはまた違った花子くんを見せられたらと思っています。