――今年は映画『ある用務員』の公開も控えています。こちらはリカ役で出演されていますが役柄が……
殺し屋です(笑)。台本をいただいて役を見た時にびっくりしました。
――撮影はどうでしたか?
アクション作品なんですけど「アクションやったことないし大丈夫かな」と心配していたら私が演じたのが銃を使う役だったので、身体を動かす機会はあまり少なくて。役作りでは、殺し屋の雰囲気ってどうなんだろうって考えたんですけど、監督さんから「殺し屋だけど殺し屋っぽくならないようにしたい」と言われたので、リカは高校生だったので高校生のフレッシュさを持ちつつ殺し屋っていうギャップを見せられるように演じました。
――ではそこが注目ポイントになるんですね。映画は舞台とはまた役の演じ方が変わると思いますが、難しかった点はありましたか?
カットがかかるので感情が途切れてしまうんじゃないかと思っていたんですけど、逆に用意スタートって始まった時に感情を100に持って行けた時にすごく楽しさを感じて。映像でしかない楽しみ方を体感出来ました。映像作品への出演がほとんど初めてだったので、これから色々なことを学んで、お仕事に繋げていけたらと思います。

――ここからは髙石さんご自身について伺います。芸能界に入ったきっかけは?
小学3年生からダンススクールに通っていたんですけど、ある日スクールの教室にバーンとポスターが張ってあって。今でも覚えているんですけどキラキラしたゴールドの、目がチカチカするような(笑)ポスターが張ってあって、それを見てすぐ両親に「このオーディションに出たい!」って言ったのがエイベックスが主催していた『キラットエンタメチャレンジコンテスト』でした。
――元々芸能界に興味はありましたか?
保育園の時から女優さんになりたいって言いだしていたらしいので、興味はあったんだと思います。
――2019年4月から女優として本格始動となりましたが、当時と比べて成長したと感じる部分はありますか?
考え方は少し変わったかもしれないです。アーティストとして活動させて頂いている時は成長段階だったので、こうしないといけない、ああしないといけないっていうのを学ぶ時期だったんです。ただ、今は学んだことを活かしてどう広げていくかが大事だなということに気づきました。型にはまったものしかダメだと思っていたのがそうじゃないことに気づいて、自由にやろうって考えられるようになって、そこでお芝居の幅も広げていければと思います。
――昨年は2.5次元の作品への出演が多かったと思いますが、印象に残っている作品は?
舞台「鬼滅の刃」ですね。
――竈門禰豆子役と決まった時はかなり反響があったのではないでしょうか?
元々大好きな作品だったので、禰豆子ちゃんを演じられるのはとても嬉しかったんですけど、役が決まった時より終わった後の方が「禰豆子ちゃんだよね?」って言ってくださる方が多くて。本当に貴重な経験をさせて頂きました。今年の夏に新作の公演が決定したので、また魅せて行けたらなと思います。頑張ります!
――憧れの女優さんはいらっしゃいますか?
石原さとみさんです。携帯の待ち受けにするほど大好きです。すごく可愛らしい女性なのに芯が一本通っていてお芝居も素敵で。石原さんの世界観があるっていうのがすごいなと思っていて、自分も大人な女性になった時に「髙石あかり」ってこういうイメージだよねって想像出来る人間になれたらなと思います。
――休日の過ごし方は?
完全にインドアです……。自分でもびっくりするぐらいインドアで、アニメが好きでずーっとアニメを見ていて。小学生の時は「テレビが友だちだ」って言い張っていたので。それから変わらずです。
――今ハマっているアニメは?
やっぱり『呪術廻戦』ですね!今はこれが生きがいというか、週1の楽しみになっています。
――今後挑戦したいお仕事は?
映像作品にどんどんチャレンジしていきたいです。舞台も楽しくて大好きなんですけど、舞台と映像でどう違ってくるのかが気になっているところです。だからこそ楽しめたら良いなと思いますし、自分に合ったお芝居を映像作品の中で見つけられたらなって思っています。
――プライベートで挑戦したいことはありますか?
ギターは弾いてみたいって思っています!ただ、中学生の時にギターやるぞ!って買ったんですけど三日坊主だったので……(苦笑)
――じゃあお家にギターはあるんですか?
今は兄が使っています。兄がすごく上手なので教えてもらって、いつか特技の欄に書けるようになったら良いなと思います!
――最後に、ファンの方々へメッセージをお願いします
皆さん、あけましておめでとうございます!昨年は皆さんにとっても目まぐるしい年だったと思いますが、2021年はそこで蓄えたエネルギーを放出して、しっかり色んなものを掴みに行けたらなと思いますので、ぜひ見守っていただけたら嬉しいです。2021年もどうぞよろしくお願い致します!


写真:秋葉巧、ヘアメイク:小池裕輔、取材:村松千晶