――『クールドジ男子』に5人目の追加メンバーとして出演が発表されました。出演が決まった時の心境はいかがでしたか?
自分もドジと言われることが多かったので、そこに関してはすごく親近感がありつつも、追加メンバーとして入るというところでは今まで経験したことのない役回りだったので、すごく緊張するというか、皆と仲良く出来るかなと思いながら撮影に挑みました。
――五十嵐とご自身で似ている点はありますか?
五十嵐は「人を知らないと人を書けない」と言っているんですけど、僕も人を知らないとこのお仕事は出来ないと思っています。演技をする前に共演者の皆さんやスタッフの皆さんとコミュニケーションをとり、相手を知ろうとすることでお互いに意見交換しやすくなりますし、「人を知らないといけない」という部分には共感します。それ以外はあんなに大人っぽくないですし、クールでも頭が良さそうでもないので(笑)。似ているところより似ていないところの方が多いかもしれないです。

――“天才型自己完結タイプ”な五十嵐を演じる際に気をつけていた点は?
小説家役というのもなかなか巡り合わない役で、“天才型自己完結タイプ”というのも不思議じゃないですか。なので、そこをどう表現できるかなと考えて、セリフの速度は自分の中で意識したところかなと思います。僕の勝手なイメージですけど、小説家で天才型ってことで落ち着きに繋がるように意識しました。
――自身で演じていて、五十嵐のドジだけど可愛いと思った部分はありましたか?
ドジをしても動じないところですかね。「まあいいか」っていう精神ですごく愛らしい部分だなと思います。小説家ならではの独特な感性で、言葉選びも普通だったらこういう言い方はしないなとか、こういうことまで言葉にするんだという感じで不思議系なんですけど、今まで演じたことがない部類の役柄だったので、演じていて楽しかったです。
――瀬戸さんご自身はドジをした時に「まあいいか」って思えるタイプですか?
(ドジに)気づかないタイプですかね?言われてから「そうか」って……。「まあいいか」精神ですね、僕も(笑)
――最近「まあいいか」と思ったドジは?
クランクインの日が公園のシーンだったんですけど、すごく大きい公園だったので休憩時間にちょっと周りを歩こうかって歩いていたんです。木もあったので綺麗だな~って感じで歩いていたら穴があって。落ち葉が被さってて気づかなくてまんまと足を突っ込んで転んだっていうのがありました。……でもこれってドジなんですかね?(笑)
――なかなか無いドジエピソードですね(笑)。怪我とかありませんでしたか?
「うわ!危ね!」で終わりました。マネージャーさんしかいなくて、「(カメラを)回しておけばよかった……」って言われましたけど、まさかこうやって取材の時に話すことになるとは思ってなかったです。忘れてました(笑)

――「人を知らないと人を書けない」という五十嵐の信条に共感されていましたが、共演者の皆さんに抱いたイメージと現場に入って新たに知った部分を教えてください。まずは一倉颯役の中本悠太さんは?
悠太くんは結構クールかなって思っていたんですけど、1995年生まれの同い年ということもあって「同い年ってなかなかいないよね」っていう話から、意外と少年心があって、同じ時代の流行りものを通ってきた人なんだなと感じました。
――では、二見瞬役の藤岡真威人さんは?
真威人は“藤岡弘、さんの息子さん”という大雑把なイメージしかなかったんですけど、彼自身は顔も男らしくてはっきり物事を言うのかなと思ったら、一緒に演技をしたり休憩時間を過ごす中で、意外と甘え上手で見た目とのギャップがすごくあるなって思いました。身長も高くて、甘えてくる姿はラブラドールレトリバーみたいな感じだなって(笑)
――続いて、三間貴之役の桜田通さんは?
桜田くんは以前も共演させていただいたり、雑誌で一緒に表紙をやったこともあったりしたんですけど、その時はあまり深く話したりもせずご挨拶程度でクールなイメージがありました。でも一緒にお仕事をさせていただいて、桜田くんは一番年長なんですけど、一番ふざけるポテンシャルがあって、ユーモアのある方だなと(笑)。皆の良いお兄ちゃんという感じで、僕たち4人が甘えさせてもらいました。
――最後に、四季蒼真役の川西拓実さんは?
拓実が一番会う前と会った後であまり差が無かったです。キラキラしていると思っていたら実際もキラキラで、役もそうですし普段もずっと笑顔で、期待を裏切られなくて良かったなって思いました(笑)

――瀬戸さんが周りの方から持たれているイメージと、実際の人柄に違いはありますか?
イメージは半分ずつに分かれていて、半分の人には明るい人だと思われて、もう半分はクールだと思われているんですけど、このイメージをどちらか100%にしたいんですよね……。でも実際は結構お喋りかなって思います。だからクールだと思ってた人には意外だと言われて「あまり喋らない方が良いよ」と言われることも多いです(笑)
――人と接する時に人見知りはしないタイプですか?
そうですね。学生の頃は人見知りだったんですけど、この仕事を始めて自分でも分かるぐらい性格が変わりました。それこそ人を知らないと意見交換も出来ないし積極的に行かないと、と思ったので明るくなったというかたくさん話すようになったと思います。
――その心境の変化のきっかけは?
この世界にはすごい人がいっぱいいる、とこの仕事を始めてすぐに思いました。現場に入るより前の事務所の演技レッスンの時に、こんなに世の中にはかっこいい人、可愛い人がいて、演技が凄い人がいるんだと分かった時に、僕がスカしてたらこの世界で頑張っていけないなと思ったんでしょうね。なので、取っつきやすいように人に話しかけることをし始めたのかもしれないです。