――『量産型リコ』が1年ぶりに帰ってきましたが、このお話を聞いた時の心境を教えてください
シーズン1の現場が本当に楽しくて、終わる時に「2をやりたいね。また皆で集まりたいね」って話をしていました。でも2をやるとしたら、3部は解散しちゃってどうなるんだろう、また新しい部署が出来て、たまたま皆集まってくるんじゃないかとか皆で話していて。それがまさかの“もう1人の”っていうことだったので、嬉しかったんですけど、驚きの方が大きかったです。確かに“量産型”って付いているからこそ、そういう描き方も出来るなと思いました。1を見ていただいた方ががっかりしないような作品にどうやったら出来るんだろうとか、そういうプレッシャーも感じながらワクワクしていた印象です。
――続編の願いが叶ったんですね
しかもちょうどクランクインの日が、たまたま1と同じだったらしくて。同じ時期に撮って、同じ時期に帰ってこられたっていうのは幸せですよね。
――台本を読んだ感想は?
お話をいただいた時に「真司は真司なんだけど、同じところで生まれたとしても出来事が違ってたまたま今の真司になったんだよ」と聞いていたので、真司も含めて皆こうなったんだな、っていうのがすごく面白いと思いました。
前はイベント企画会社ということで身内感があったんですけど、今回は少し外に出てスタートアップするっていう違いがすごく大きいと感じました。

――今作での真司の役どころは?
最初はザ・B型のマイペースで居心地の良さを求めているという感じだったんですけど、撮影現場で(前田)旺志郎がすごくパワーがあってエネルギッシュな浅井を演じていて、それを見たらきっと真司は仲良く出来ないなと思って、マイペースな部分より居心地の良さを求めている方を強くしたので、少し柔らかい人物像になっているんじゃないかなと思います。そして、前よりネチネチ言わなくなりました(笑)
――ご自身と役柄で共通点はありますか?
やっぱり居心地の良さは大事だなと思います。例えばどの現場でも良い作品を作ろうっていうのはもちろんですけど、居心地が良くないと出来ないよね、っていう考え方は似ているかもしれないです。

――前作に続いて共演となる与田さん、前田さんはこの1年で何か変わっていることはありましたか?
旺志郎は全く変わってない気がします。元々知り合いではあったんですけど、前回はそんなに絡むシーンがなくて。でも役としてはエネルギッシュになっているなって思いました。
与田さんは僕が言うのもなんですけど、この1年で逞しくなったなぁっていうのはすごく感じます。現場での居方やお芝居も含めて、座長感が出たというか、頑張っているのがひしひしと伝わります。
――3人のチームワークはいかがですか?
3人とも同い年なので、チームワークを出しやすいっていうのはあります。小さい頃から一緒に過ごしたわけではないのですが、映画やドラマとか、見てきたものが似ているじゃないですか。そういう近しいところがあるとやりやすいなってよく感じます。
――撮影中のエピソードを教えてください
色々あるんですけど……まず与田さんは、よく食べています(笑)。すごくお洒落なオフィスで、自由に食べていいよっていうお菓子が置いてあるんです。役としてお菓子を食べることもあるんですけど、与田さんがよくつまみ食いをしていて、僕も一緒に食べていたり。あとは待ち時間にキャスターが付いている椅子で、皆でレースみたいなことをやって遊んでいました(笑)
――可愛らしいエピソードですね(笑)
オフィスには卓球台もあるので卓球をやったりして、映ってない部分でも役として皆で過ごそうよっていう空気なので、そこは楽しく居ようと心がけています。

――リコはプラモデルに魅了される女の子ですが、望月さんが魅了されているものや熱中しているものは何かありますか?
僕はゲームが好きで、小さい頃からずっとゲームをやっているんですけど、最近で言うと……この間友だちとドライブに行ったんです。ご飯を食べてサファリパークに行って。目的地が無くてもあの空間でくだらない話をしながらドライブする時間が、今は熱中出来るかもしれないです。ドライブに行きたいですし、早く免許を取りたいです!
――まだ免許は取得されていないんですね
教習所に通っているところで。免許を取ったら「良いよ、運転するよ」って言いたいです(笑)
――自分で運転するとなったら、どういう音楽をかけたいとか、車での過ごし方の理想はありますか?
親の影響でCHEMISTRYとかがすごく好きで、そういう曲をかけると思います。それに一人だけの空間にもなるので、セリフを暗記していたら練習しながらドライブするかもしれないですね。
――29日より放送がスタートしますが、注目してほしい部分を教えてください
1では会話のテンポがポンポンポンと軽やかな描き方だったんですけど、今作では皆のエネルギーと話の展開のテンポ感で軽やかさがある印象です。ふとテレビをつけた時にでも楽しめるような1話1話になっていて、作品の始まりから終わりまでですごく変化があるのではないかなと思うので、そこを楽しんでいただければと思います。