――結婚がテーマとなっていますが、今まで持っていた結婚観がこの作品に出演したことで変わりましたか?
岡本:私の実年齢的にも周りがたくさん結婚していきますし、結婚という言葉はすごく身近にあるものですけど、奏音と同じようにいつか普通に結婚できるものだろうと軽く考えていたら、今年32になり、っていう焦りみたいなものも正直感じているところです。でもそんな中でドラマ撮影に入って、色んな形があるし、良いところも悪いところもあるからこそ周りに合わせてどういう結婚がいいっていう価値観を持つことは止めようっていう強さみたいなのは自分の中に出来たかもしれません。
長妻:結婚に関しては、相手との関係はもしかしたらそんなに変わらないかもしれないですけど、契約とか社会で定められたことに振り回されるのはちょっとどうなんだろうなと思ったりします。それが正解とは思わないというか。ただ、ドラマを通して、親に挨拶に行くシーンや周りの人に話すときに、自分に後ろめたい気持ちがあったり誠実な気持ちじゃなかったらできないと思って、周りの人に対しての責任とかも考えた上で結婚したいと思える相手に出会えるというのは、「結婚って大変だと思ってたけど良いものなんだな」って良い部分が見えましたね。
――そしてエンディング主題歌の『シンデレラストーリー』は長妻さんの作詞・作曲となります。楽曲を聞いた感想はいかがでしたか?
岡本:主演の方がエンディング主題歌を、しかも作詞作曲で作られることなんてそう多くは無いと思うので、すごい感動しました。とても良い曲で、次の週が楽しみになるようなワクワクするようなちょっとセクシーな曲です。
長妻:僕はドラマをメインとして考えてはいるんですけど、直接的な表現はあまりしないようにしようと思ったんですよ。あくまで主題歌ということで。でも、ちょっと自分にも思い当たる節があるなみたいな、ある程度の視聴者の方との距離感みたいなものも考えつつだったので難しかったんですけど、1番の歌詞はドラマ撮影前に考えて、2番は撮影中に考えたんですね。それが良い対比になってるんじゃないかって僕の中では思っていて。でも僕だけじゃなく編曲だったりホーンセクションやコーラス、色んな方々の知恵が集まってできた作品になってるので、ドラマと7ORDERとチームとして皆で作り上げたものなんだなって完成して改めて実感でき、それがテレビで放送されてどういう考えになるのかすごく楽しみです。

――お二人の空気感からかなり楽しい撮影現場だったのではないかというのが伺えますが……
長妻:まじで楽しかったんですよ!
岡本:楽しかったね!約2週間だったんですけど、2週間でこれだけの分量を撮り、これだけの胸キュンストーリーをやったので……頑張りました、私たち(笑)
――印象に残っているエピソードがあれば教えてください
岡本:長妻さんには本当に笑わせてもらって、現場ではずっと笑ってました。こんなに身体能力が高い人に初めて会ったんですけど、動作が速いんです。なので、速すぎてNGとか(笑)。壁ドンって何年か前に流行って、作品でも何回か私もされたことありますし、けどやっぱり運動神経が良いから上手なんです。
長妻:壁ドンが上手いって言われました!
岡本:上手だし、危なくないんです。安全で。
長妻:まあダンスもやらせていただいてるので。
岡本:それはすごい素敵でしたね。距離の近いシーンとかもあったんですけど、安全性がありました。
長妻:僕はお姫様抱っこのシーンとかは心配になりました。こんなに軽くて大丈夫かって。暑かったし、乗り切れますか?って心配になりましたよ。
岡本:その時の女性スタッフがキュンとした長妻さんの一言があって。何回もずっと長い時間お姫様抱っこをしていたんですけど「筋トレになりました。ウエイト足りないですけどね」ってさらっと言って去って行ったんですよ!「今のは良いね~!」って、女性陣が皆で褒めておりました。
長妻:まじ?それは嬉しい!でも恥ずかしい(笑)
岡本:ジェントルマンでしたよ。

――長妻さんは印象に残っているエピソードは?
長妻:僕はモノローグのシーンが結構印象的でしたね。モノローグは撮影の時は声が無いから奏音さんが顔で表現していて、僕的に印象に残ったのがベッドの硬さを確かめるのに一緒にごろんとするんですけど、その時の表情が「どれどれ、どんなファーストキスをかましてくれるかのぉ」の顔をしてるんですよ。それがすごい伝わってきて。
岡本:今回はモノローグに合わせて表情に出していいお芝居だったんです。
長妻:それを見てて、僕は反応しないようにする役なんですけど「何やってんだろうな~」って(笑)。目の前で見られるのが面白かったですし、楽しかったです!
――この作品の楽しみにしてほしいところを教えてください
岡本:やっぱり胸キュンシーンですかね。純粋に楽しんで、ドラマを観ながらやいのやいの言ってほしいですね(笑)
長妻:一昔前のラブストーリーなんじゃないかなって思うコテコテの胸キュンシーンも結構あるんですけど、やっぱりそういうシーンって良いなって思いますね。懐かしいって思ってもらえたら嬉しいです。


カメラマン:秋葉巧、文:村松千晶
ヘアメイク:奥田真莉(岡本さん)  礒野亜加梨(長妻さん)
スタイリスト:Lim Lean Lee(岡本さん)  カワセ136(長妻さん)