――いよいよ映画『リゾートバイト』が公開となりますが、撮影を振り返ってみていかがでしたか
白石島という岡山県の離島で、そこで1ヶ月弱皆さんと生活をしながらの撮影だったんですけど、僕は遠征で泊まり込みで撮影するというのは初めてだったので、家から通うよりもチームの一体感が生まれて、作品に集中できたと思いました。
――「ホラー作品を観るのはあまり得意ではない」とおっしゃっていましたが、出演が決まった時の心境を教えてください
ホラー作品は誰もが通る道でもあると思うので、ついにオファーが来て嬉しいなと思いました。ただ、それまでホラー作品はあまり観たことがなかったので、撮影に向けて何作品か、本当は嫌だったんですけど(苦笑)、勉強のために観ました。撮り方が全然違うというのは噂に聞いていたんですけど、監督からも「他の作品とはちょっと違う撮り方をするし、お芝居のアプローチも普通じゃないところもあるけど、そこは任せてもらって」と言われました。

――台本を読んだ感想は?
台本を読んでいる時はどういうふうに撮影していくのかがあまり想像できなくて。初めてということもありましたし、『リゾートバイト』はホラー映画の中でも普通じゃないところが多くて、単にうわっ!ってだけじゃない、じわじわ抉られてくるような感覚がある作品なので、楽しみでした。
――藤原さんが演じた聡は、どのように役にアプローチしていきましたか?
聡は、一緒に行った桜に想いを寄せてて、でもなかなか口にできなくて。一方で大学に馴染めていない桜を元気づけようと、桜の好きな海に連れて行くっていう行動力があるのかないのか分からないけど想いはちゃんとあって。ちょっとクールに振る舞うような可愛らしいキャラクターだと思ったので、聡の日常を描いているシーンは序盤にしかないんですけど、桜に対する想いと、意外と人が好きだというところは意識して演じていました。
――役を演じる中で難しかったところはありますか?
役が特殊だったんですよね……。聡は最初に異変が起こって、そこから見えないものと戦っていく筆頭となっていたので、見えないものに対してどうホラーのアプローチをしていくのかというのが難しかったです。

――主演の伊原六花さんの印象は?
六花さんは役者としても人としても尊敬できる方です。気配りもそうですし、役に対しての向き合い方や責任感など、すごく強い女性だなと思いました。
――藤原さん、伊原さん、秋田汐梨さんの幼馴染を演じた3人で過ごすことも多かったと思いますが、3人の空気感はどうでしたか?
幼馴染という設定だったのでお話したいなと思っていて、休憩の時とかに沢山お話させてもらっていましたね。
――ちなみにどんな話を?
他愛もない話です!(笑)。お二人ともすぐ受け入れてくださったので、幼馴染の感じにスッと入れたと思います!

――永江二朗監督はどんな方でしたか
ずっとニコニコしていて、なんなら少し無茶な要望をする時でもいつでもニコニコしている方なんですよ。本当に優しくて、でもご自身の中でホラーの方程式みたいなものがあるとおっしゃっていて、普段と違う撮影になると思うけどついてきてほしいと言ってもらえたので、よろしくお願いします、って身を委ねて挑みました。