――白石島での撮影はいかがでしたか
夜になると街の明かりが全く無いので、だからすごく良いロケーションというか、昼間はすごく綺麗な景色なのに、夜は撮り方によってめちゃくちゃホラーに見えるのでとても作品にぴったりな島だなと思いました。
――映画から自然が豊かなところなんだと伝わります
でもちょっと特殊な場所が多くて。ありえない大きな岩が並んでいる場所もあって、実際に映画でも映っているんですけど、そこにあるものをただ活かしているだけだけど作品に色が付いていると思います。あとは白石島からたまにしか行けない離島があって、干潮の時にしか道が現れなくて、そこも素敵なんです。白石島でしか撮れない作品になったなと完成した時に思いました。

――『リゾートバイト』という作品名にちなみまして、藤原さんがやってみたいバイトはありますか?
バイトはやったことがなくて……。料理の厨房とかですかね。料理を作れる男子ってかっこいいじゃないですか?仕事として学ぶと洗練された技を磨けそうだなと思って。自分で料理をするのは好きなんですけど、独学でしかないので、厨房で学ぶのも楽しそうだなと思いました!
――映画の見どころや注目してほしいポイントを教えてください
普通のホラー映画ではないというのはまず大前提としてあって、だから深く考えれば考えるほど怖くなってくる作品のような気がしています。ライトに観たらコメディにも観えるシーンもあるので、青春あり、恋愛もあり、コメディもあり、でも全部実はホラーに返ってくるっていう永江監督にしかできない、他にはない作品だなと思いました。これまでのホラーとはちょっと違うので、楽しんでいただけるのかなと思います!

――ここからは藤原さんご自身についてもお伺いします。前回取材させていただいたのが約3年前、この3年でお芝居に向き合う心境の変化やご自身で成長を感じる部分はありますか?
より作品というものが好きになっている感覚はあります。当時は全てが初めてだったので、ドラマに出させていただけることが嬉しいということに高揚してて、楽しいワクワクが強かったところから、徐々に責任を感じることも出てきて、『リゾートバイト』でもメインの一人として出させていただいているので作品を左右するというところも大きくなり責任を感じていました。現場を通して色んな先輩方と共演させていただいたことで、役者としての在り方とかが徐々に見えてきたかなと思っています。右も左も分からないところから、ちょっとずつ自分の道が見え始めた感じがあります。
――そして10月5日で20歳を迎えた藤原さんですが、10代を振り返ってみてどうですか
酸いも甘いも経験して、良いことだけだったわけではないので、色んなことを経験して長い目で見た時にすごく良い準備期間になったのかなというのはあります。もちろんどの作品に対しても全部本気で取り組んで、たくさん学ばせてもらえて、色んなことを水面下で準備していたので、ここからさらに加速して進んでいけるための学びの期間になったなって思います。
――どんな20代になりたいですか?
ずっと子どもでいたいなというのはあります。徐々に落ち着いてきて、3年前に比べたら本当に落ち着いたと思うんですけど(笑)。色んなことを見て知って経験していくと、大人になって落ち着いてくる感覚があるんですけど、でも最初の若い感覚を忘れずに、これからもワガママに行きたいなと思います。

――今後演じてみたい役柄や出演してみたい作品は?
ネガティブな役ですかね。これまで良い子の役とかポジティブな印象の役が多かったので、ちょっと憎まれたり恨まれたりじゃないですけど、人間の裏の部分を演じる役も味わってみたいなと思います。
――最後にファンの方へのメッセージをお願いします
初ホラーで、しかもホラーが苦手な僕が挑戦ということで、一度まずは観て楽しんでいただけたら嬉しいです。僕も、視聴者の立場だったら少しためらっちゃうと思うんですけど、でもただ怖いだけじゃなくて、色んな要素で楽しめるような、エンタメホラーとも言えるのかなと僕は思いましたし、監督も「お子様から家族で楽しんでもらえるように作った」とおっしゃっていたので、一回気楽な気持ちで観てもらえたら嬉しいです!


撮影:秋葉巧、ヘアメイク:佐々木麻里子、スタイリスト:勝見宜人(Koa Hole inc)
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衣装協力
・ジャケット \63,800 ・パンツ ¥46,200 ・カットソー ¥26,400
すべてTHE Viridi-anne(TEL:03-5447-2100)
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