――甘酸っぱい歌詞が印象的です。どんな時に聞いてほしいですか?
「徒然チルドレン」に出てくるキャラクター達と同じように、好きな人や気になる人がいる、片想いの人も両想いの人も、全ての恋している人に聞いてもらう事で一番この「アイマイモコ」という曲は輝くんじゃないかなと思っています。今まさにその青春を謳歌している皆さんに聞いてもらいたいです。
――二十歳の頃から始めた歌手としての活動。今回の「アイマイモコ」は4thシングルになりますが、デビュー当初と比べて歌手活動に対して心境の変化はありますか?
いい意味でも悪い意味でも悩みがいっぱい増えました。ソロデビューする時は自分の歌のいいところも悪いところもよく分からなくて、レコーディング自体も何が正解かも分からないまま、とりあえず自分が正しいと思った事をしていました。デビューして1年、アルバムを出したのが大きなきっかけだったんですけど、自分が表現したいものやこの曲はこう歌いたい、自分でこうしてみたいっていうもの……歌手活動に対する自分のやりたいものが見えて来るようになりました。それが出来なかった時に悩んだり、逆に出来た時の喜びはデビューした時よりも遥かに大きく感じるようになりましたし、歌に向けた感情の起伏は年々大きくなっています。
――歌手活動に対するやりたいことが見えてきたと。これから作詞をしてみたいなどの展望はありますか?
そうですね、作詞は同じようにアーティスト活動されている方々もご自身でされていたりするので、私も機会があったら作詞してみたいです。声に出して言う事は恥ずかしくても、メロディーに乗せてとか歌に込めてだったらみんなに伝えられる事ってあるかもしれないなって。いつかそういうものが形に出来たらいいなと思います。

――「アイマイモコ」というタイトルも作品のコンセプトにピッタリ。水瀬さんが最近経験したちょっと曖昧にしておきたい出来事って?
うーん、私結構忘れっぽいというか……、忘れっぽいとも違うんですけどよくインタビューで「最近の悩み」とか自分に関する話がいつも思い出せなくて。かといって悩んでないわけではないんですけど、ご飯食べて寝たらすぐ忘れちゃうタイプなので、そういう質問が来た時に曖昧にしちゃいますね(笑)。
――アニメ「徒然チルドレン」では高野千鶴の声を担当されます。水瀬さんからみた高野千鶴はどんな女の子ですか?
彼女はすごく不思議な女の子であり自分に正直な女の子なので、異性からも同性からも好きになってもらえるキャラクターです。ある意味なんの凹凸もない、プレーンな状態でいる子なので、時々微笑んだり、ちょっと照れたりする時がものすごくかわいらしいです。相手役でもある菅原くんとのやりとりも含めて、普段との温度感のギャップでキュンキュンしてもらえるかなと思います。
――最近プライベートでハマっていることを教えてください
ハマっているわけじゃないんですけど、流行りに乗って悔しくも買ってしまった物がハンドスピナー。仕事終わりにおもちゃ屋さんの前を通ったんですけど、そこで大展開されていて。“あ、これちょっといけない”と思いつつ水色のハンドスピナーを買って、そこから先おもちゃ屋を出てからずっとそれを回しながら歩いていたら外国の方に話しかけられたり。「私今流行りに飲み込まれてる!」って思いながらも楽しかったですね(笑)。
――お休みの日はなにをしていますか?
お休みの日は基本的に外に出ます。あんまりインドア派じゃなくて、遊びに行く事が多いです。最近だとよく映画館に行きます。休みじゃなくても、仕事終わりにレイトショーへ行ったり。あとはそれこそ外を歩くのが好きなので、ひたすら歩き続けてます。今はもうハンドスピナーと日傘があれば無敵です!
――今度演じてみたいキャラクター(役柄)はありますか?
去年は同じ質問をしていただいた時にはまだまだ挑戦していない役があったんですけど、嬉しいことに最近は色んな役をやらせていただける機会が多くて、男の子や人じゃないキャラクターに挑戦したいという夢も叶いました。なので今、大きな目標としては、アニメのキャラクターだけじゃなく吹替え版やナレーションでより作らない声と言うか、自分らしい声を聞いていただける場所が増えたらいいなと思います。
――歌手活動でも具体的な目標があれば教えてください
今はやっぱりライブですかね。ソロデビューから一年半、今回のシングルやアルバム楽曲も含め、本当にデビューからたくさんの楽曲が自分の元に来てくれたので、ぜひワンマンライブという形にしたいです。
――最後にファンの方にメッセージをお願いします。
今回は初めてOPテーマを歌唱させていただくという事で、この「アイマイモコ」というシングルが無事に出来上がりました。この楽曲以外の2曲も収録されていまして、この1枚で全く違ったタイプの3つの私の歌声を聞いていただけると思います。ぜひぜひ、この夏は「アイマイモコ」を手に私の楽曲に浸ってくれたら嬉しいです!