――農作業を実際にやってみて大変なことはありましたか?
やはりイチゴはすごく繊細だということが分かりましたね。並べる時も配列や色、大きさのバランスを考えなければいけなかったり、力を入れると実が傷ついたり……難しさを感じながら演じていました。
――大変そうだけど面白そうだなと思いました
面白かったです。いっぱい食べました(笑)

――そして今年は俳優デビューからちょうど10周年となりました。これまでに印象に残っている作品は?
自分の中でターニングポイントになっているというか、新しいステージに導いてくれた作品としては、劇団☆新感線の『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』で夢三郎役を演じられたことは自分の中で大きくて、忘れられない作品です。
――その作品で学んだことや影響を受けたことは?
僕自身があの舞台で変わらなきゃいけない、ターニングポイントにしなきゃいけないという使命があって。だからこそ大変でしたけど結果的にすごく色々なことを学ばせてもらいましたし、欲しかった自信も得られて、すごく大事なきっかけであったかなと思います。自分がずっと憧れていた、いつかやりたいと思っていた舞台というのもありましたし、自分の目標とするレベルにはまだまだ及ばないなと痛感させられました。
今まではスカウトされてこの世界に入って一生懸命やってきたけれど、ここから上に行くには多分通らなければいけないところだったので、そういう意味で良い経験をさせていただきました。
――今後新たに挑戦してみたいお仕事や演じてみたい作品は?
今までのイメージにない役をどんどん演じていきたいです。イメージがないのに僕をキャスティングしようと思ってくれている人たちと一緒に仕事をしたいですね。なぜならその人たちは挑戦しようとしているから。なので、僕もその座組に入ったら新しい自分を見つけるために挑戦したいという気持ちがあります。だからどういう役が、という役に対してのこだわりはないですね。挑戦出来る役に挑戦し続けたいです。
――ステイホーム期間中に新しく始めてみたことはありましたか?
意外と新しくというと……自分の好きなことをしていた気がします。そっちをどんどん極めていっているような気がして。映画を見ることが多かったです。
――例えば料理とかはされましたか?
家にいた期間中に、これまで自分で作らなかったんですけどちょっとした料理は作るようになったりはしました。卵かけご飯を料理って言っていましたけど、ちょっと野菜を切ったり、とかはやってみたり(笑)。でもそういうのも凝りだしちゃうと凝るって分かっているんでなかなか手を出せなかったんですけど、時間があったので少しだけ挑戦してみました。新しく始めたわけではないですね(笑)
――ありがとうございました(笑)。それでは最後にメッセージをお願いします
今回の作品はまた新しい役できっと皆さんが見たことのない姿をお届け出来る内容になっているのではないかと思います。色んなものを感じてもらえると思うので、その感じたものをさらに色んなところへ伝えてほしいです。よろしくお願いします。


カメラマン:秋葉巧、ヘアメイク:TAKAI、スタイリスト:山本隆司
取材:村松千晶