――7月22日~8月2日には去年に引き続きミュージカル『ピーターパン』にもご出演されますよね。2回目ということでプレッシャーはありませんか?
再演なので、前よりいいものを見せなくちゃというプレッシャーはありますが、1度公演しているのでちょっとした心の余裕はあります。キャストも去年とあまり変わっていないですし。去年は、初舞台で初ミュージカルでピーターパン役という大役に、凄くプレッシャーを感じましたけど、皆が助けてくれたんですよ。だから、何かあったら助けてくれるという安心感があるし、逆に何かあったら助けてあげたいです。もちろん、いっぱいいっぱいにはなるんですが、切羽詰った感じではないですよ。

――役作りはされてるんですか?
役作りというほどではないんですが、去年は子役の男の子がいたのでずっと観察していました。不思議ですよね、子供って。やっと10分休憩になったのに、いきなり走ったり、暴れたりしながら、最後には「ふぅ~疲れた!」って(笑)。凄くパワフルなんです。そういうのを観察していたんだけど、やっぱり理解できませんでした(笑)。
――(笑)!では、先輩方にアドバイスをもらったり?
ほとんど独自で。ビデオを観たりもしたんですが、観すぎてしまうとそれに囚われてしまうし、真似しちゃうんですよ。だから、あまり観ないようにして、自分の中のイメージを大事にしています。小さい頃、私が思っていたように、女の子には素敵だなぁと、男の子にはカッコいいなと思ってもらえるように演じたいと思っています。
――ピーターパンと言えば、“フライング”が見せ場の一つだと思いますが、かなり大変じゃないですか?
フライングは好きですね(笑)。3幕全部、フライングしていても良いくらい好きなんですよ。前を向くというだけでも腹筋や背筋を使うし、無茶な動きをするから、体は凄く辛いんですけど気持ちは盛り上がってるので飛んでいる最中は辛くないんですよ。ただ、降りてきたときに“あぁ、疲れた”って(笑)。

――では、体力作りとかされているんですか?
ダンスのレッスンや、歌のレッスンはしてましたけど、特に走りこんだりはしてないですよ。犬の散歩くらいで(笑)。声を出していると自然に筋力が付いてくるんですよね。
――ミュージカルの見所を教えてください。
沢山ありすぎて困るんですけど、フライングはピーターパンの見所だと思うし、観てる方もそう言って下さる方が多いですね。それとインディアンの激しいアクションシーンも見所です。今年はアクションが本当に凄くて、ウェンディ役の岩崎ひろみさんや海賊さん達と観ていたんですけど、「このシーンだけでも5000円の価値はあるよね!」って(笑)。あと、ディズニーのピーターパンのように、かっこ良くて素敵な男の子というイメージだけではなく、ミュージカルだからこそ出来る、ピーターパンのちょっとした暗い影も見せていきたいです。