――春琴と佐助の信頼関係が出来上がっているからこそですよね。
演じてみて再確認したんですけど、目を瞑って生活をするというのは凄く不安で怖いんですよ。 私は現場に入った時点で目を瞑っているので、相手のお芝居が見えない分、人の気配で台詞を言ったり動いたりしないといけないので・・・。佐助を演じている斉藤工さんに、立たせてもらうときは立たせてもらって、行きたい方向に連れて行ってもらって、全てを任せてお芝居をさせて頂きました。お芝居でそれが出来るということは、春琴にとっては佐助が全てであって、何も言わなくてもお互いに分かる雰囲気がきっとあるんだろうなと演じていて感じました。
――映画のみどころを教えていただけますか?
もちろん、注目してもらいところを敢えてあげるのであれば『お琴を弾いているシーン』など色々あるんですけど、この作品は、凄く静かにゆったりと流れていく映画なので、1つのポイントだけではなくて、最初から最後までじっくりと春琴と佐助の世界に浸ってもらえたら嬉しいです。
――特に観てもらいたい人は?
『春琴抄』という作品を観ていない、知らない人にはぜひ観てもらいたいですし、今までの作品を観た方にも観てもらいたいです。『前の方が良かったな』と思われても良いんです(笑)。こういった表現の『春琴抄』もあるんだな、と思っていただけたら良いですね。

――女優としての活動はもちろん、歌手としても活躍されていますが、10月8日にSONIC MEGAPHONEのデビューシングルが発売されますね。
長澤奈央として色々やらせて頂いたんですけど、一人じゃ出来なかったことを挑戦したいと思いバンドを作りました。新しいエンターテイメントとして、もっと皆さんに伝えていきたいです。
――シングル『華恋~KAREN/奏』の聞き所は?
ロックなサウンドでカッコいいです!それと、ジャケットは私が水着で写っているんですけど(笑)、最近のヒップホップのCDとか、セクシーなジャケットが多いんですよ。別に対抗したわけではないんですけど、“私も水着で出来るんだぞ!”というのを(笑)。最初、「『春琴抄』の主題歌です。」と見せると、「えっ!?」とびっくりされるんですが、曲は映画に合っているものをちゃんと作っていますし、ジャケットとのギャップがあると思うんですが、それを含めても面白い作品が出来たと思います。
――そして、特別版にはPVも付いてくるんですよね。
今回はツインドラムなので、PVも派手にカッコよく出来上がっていて、プライベートでも仲良しなモデルの田中美保ちゃんも出演してくれているんです。今までの長澤奈央を知っている方にはもちろん聞いていただきたいですし、音楽が好きな方にも是非手にとって聞いてもらえたら嬉しいですね。そして、ジャケ買いしてもらいたいです(笑)。

――今後、どんな活動をしていきたいですか?
女優のお仕事を中心に、歌のほうも頑張っていきたいと思います。お芝居だけでは伝えられない部分も、歌で伝わることもあるので。常に新しいことをやりながら、皆に楽しんでもらいたいですし、女優としても、色々な役が出来るような振り幅のある女優になっていきたいと思っています。
――プライベートで挑戦したいことは?
ダイビングのライセンスを取りたいです!
――即答ですね(笑)!
田中美保ちゃんが持っていて、「いつ取るの?」とずっと言われているんですよ。それで、自慢話をいつもされるので、休みが取れたらライセンスを取りに行きたいと思っているんですけど・・・。美保ちゃんは番組の企画で取ったらしいので、私も!なんて(笑)。早くライセンスを取って、一緒に潜りに行きたいです!
――最後に、読者の方へ一言お願いします。
映画『春琴抄』が公開されていますが、ぜひ劇場に足を運んで観てください。最近はすぐDVDになって発売されるので、私も『DVDになったらでいいかなぁ』と思ってしまうんですけど、この『春琴抄』は映像がとても綺麗なので劇場のスクリーンでゆっくり観てもらえたら嬉しいです。